ご依頼の経緯
S社は府中市内で内装業を営む法人で、店舗や事務所の内装工事を中心に事業を行ってきました。これまで許可のない形で営業を続けていましたが、近年、元請から許可を取得してくれないと今後仕事をお願いできないかもしれない。と言われることが増え、建設業許可を取得して事業の幅を広げたいと考えるようになりました。
ちょうどその頃、従業員として資格を有する技術者が入社したこともあり、「この資格があれば建設業許可が取れるのではないか」と考え、インターネットで行政書士を探す中で、対応実績や評判を見て当事務所へご連絡をいただきました。
当初は「内装仕上工事業の許可を取得したい」というご希望でしたが、具体的な資格内容やこれまでの経歴については、まだ整理できていない状態でのご相談でした。
担当行政書士のコメント
建設業許可の新規申請では、「資格者がいる=どの業種でも許可が取れる」というわけではありません。施工管理技士のように複数の業種を取れるものもあれば、1業種しか取れない資格もあるなど資格ごとに取得できる業種が明確に定められており、業種選定を誤ると、申請自体が成立しないケースもあります。
S社の場合、入社した従業員の資格を確認したところ、内装仕上工事業の専任技術者要件には該当しないことが判明しました。このままでは当初希望していた内装仕上工事業の許可は取得できない状況でしたが、丁寧にヒアリングを進める中で、別の可能性が見えてきました。
工夫した点
今回の案件で重要だったのは、資格だけにとらわれず、会社全体の人材・経歴を整理することです。
- 従業員が保有している資格を精査し、取得可能な業種を確認
- 代表者のこれまでの職歴・工事内容を詳細にヒアリング
- 内装工事に関する実務経験が10年以上あることを時系列で整理
- 契約書・請求書・工事内容の説明資料を用いて実務経験を立証できるか精査
その結果、
- 従業員の資格を使い管工事業の許可を取得
- 代表者の10年以上の実務経験をもとに内装仕上工事業の許可を取得
という形で、2業種の同時取得を目指す方針を立てることができました。
「当初の想定とは違う形」ではありましたが、S社の実態に合った、無理のない申請内容となるよう構成しました。
その結果
必要書類の収集と整理を行い、東京都へ建設業許可(内装仕上工事業・管工事業)の新規申請を実施。
申請内容について特段の補正指示もなく、2業種とも無事に許可を取得することができました。
S社では、許可取得後すぐに元受けに報告、当初予定していた内容とは違いましたが管工事の許可も取れたことで、元受けからは今後は管工事も頼むよ。と言われ内装工事・管工事の両面で受注が増加しているとのことです。
お客様の声
資格者が入ったので内装の許可が取れると思っていましたが、実際にはそう単純ではないと分かりました。
ただ、代表のこれまでの経験まで含めて整理してもらえたことで、結果的に2業種の許可が取れたのは大きかったです。
自分たちだけでは気付けなかった点を丁寧に説明してもらえて安心しました。
(S社・内装業・府中市)
府中市で建設業許可(新規)を検討されている方へ
建設業許可の新規取得では、「資格があるかどうか」だけでなく、「誰の・どの経験や資格を、どの業種に使うか」が非常に重要になります。
府中市で許可取得を検討されている方の中には、今回のS社のように、経験や資格の整理の仕方次第で取得できる業種が広がるケースも少なくありません。
「この資格で許可が取れるのかわからない」
「従業員の経験の調べ方がわからない」
と感じた段階で、一度専門家に相談することで、無理のない許可取得ルートを検討することができます。